自閉スペクトラム症(ASD)とは何か‐特別支援教育を学ぶ

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自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)とは

自閉スペクトラム症(通称ASD)とは、人とコミュニケーションをとることが苦手だったり、何かをするときの順番や方法などに強いこだわりがあるといった特性をもつ先天的な発達障害の一つです

どうして自閉スペクトラム症になるのか、原因は不明ですが、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています

多くの研究から親の育て方やしつけ方などが原因ではないことがわかっているそうです

ASDは特性の強さや現れ方が人によって違い、ある特性が特に強い場合や、成長に伴って変化するあります

自閉スペクトラム症の特性

自閉スペクトラム症には、次のような特性がみられます。
(すべての人に当てはまるわけではありません。)

コミュニケーションをとるのが苦手

人と目を合わせて会話をしたり、人がどう思っているのかを表情から判断することが苦手です
本人は普通に話をしているつもりでも、気が付かないうちに相手を不愉快にさせ、怒らせてしまいます
そのため、仲の良い友人ができにくかったり、就職の面接などがうまくいかなかったりします

臨機応変な対応が苦手

状況に合わせて行動を変えることが苦手なので、急にいつもと違うことをするとなると、戸惑ったりパニックにしまうので、事前に十分な確認をしておく必要があります
仕事に就いても、融通が利かず、臨機応変に仕事をこなすことができない場合もあります

こだわりが強い

何かをするときの方法や手順に自分のこだわりがあり、いつも同じでないと気が済みません
物の並べ方や順番などにも強いこだわりがあります
順番や競争などで一番になれないとパニックになったり、ケンカになったりするほどの強いこだわりをみせることもあります
こだわりは成長に伴って変化することがあり、こだわりが変わると、以前のこだわりはなくなることがあります

好き嫌いが激しい

食べ物や色などに対する好き嫌いが強い傾向があります
行動にも好き嫌いがあり、自分の好きなことは熱中してやりますが、嫌いなことはとことんしません

興味があることに熱中しやすい

自分の好きなことに対して 興味関心が強く、そのことについて話すと止まらなくなったりします
しかし、興味のないことはほとんど手を付けません
一つのことに集中しすぎると周囲がみえなくなってしますので、終わり時を決めておくなどの対応が必要です

繰り返しの行動を好む

同じ動作を繰り返すことが好きで、延々としています
手や足をバタバタとさせたり、その場でぴょんぴょんとジャンプしたり、おもちゃのゼンマイを回し続けたりするなどの行動がみられます

音に敏感

大きな物音が苦手だったり、 周りが気にしないようなちょっとした物音でも気になり、集中が途切れてしまいます

自閉スペクトラム症の診断

正確な診断には専門の医師や心理士による問診・面接・行動観察・検査などが必要です

最近では、早くて1歳半の乳幼児健康診査で自閉スペクトラム症の診断を受けることがあります

調査では子どものおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断されおり、女性よりも男性に多く、約2~4倍といわれているそうです

対人関係やこだわりの特性があることによって生活に支障があれば、「自閉スペクトラム症」と診断されます
この場合、行政上は「障害」として教育や就労などにおける特別な配慮や福祉的サービスの対象になります

逆に、強い特性があっても生活に支障を来していなければ 「自閉スペクトラム症」と 診断されません
なので、行政上の「障害」とみなされることもありません

自閉スペクトラム症の治療

自閉スペクトラム症は、持って生まれた特性なので、薬で治すことはできません

治療の基本は一人ひとりの特性に合わせた教育的方法を用いた支援「療育」(治療教育)になります

療育を受けることで、本人の力でできることを少しずつ増やし、生活上の困難を減らす助けになります

基本的に薬は使われませんが、興奮、パニック、自傷行為、攻撃性、不眠などがある場合には、対症療法的に薬が処方されることがあります

「個性」と「障害」の違い

特性そのものは病気や症状ではなく、その人特有の性質であり、生まれつきの特有の脳の働き方を反映した「個性」と捉えることもできます。

これらの特性のために本人は「生きづらさ」を感じることもあります。

一方で、「人の意見にぶれることなく課題を遂行する」などの形で、特性がむしろその人の強みになることもあります。「高い記憶力」や「好きなことへのこだわり」といった特性を発揮して仕事や趣味で充実した生活を送っている方もたくさんいます。

このように、自閉スペクトラム症の特性は、それだけでは必ずしも生活上の支障になるとは限りません。「病気」や「症状」というよりも、その子がもって生まれた特有の性質と考え、個々の特性を理解して、「生きづらさ」を軽減しながら得意なことを伸ばすサポートが大切です。

まとめ

自閉スペクトラム症の人たちは、特性を周囲に理解してもらいにくく、いじめ被害に遭う、一生懸命努力しても失敗を繰り返す、などのストレスがつのりやすいため、身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)、精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)、不登校やひきこもり、暴言・暴力、自傷行為などの「二次的な問題(二次障害)」を引き起こしやすいといわれています。

そうなる前に家族や周囲がその子の特性を正しく理解し、本人の「生きづらさ」を軽減させて二次的な問題を最小限にとどめることが、自閉スペクトラム症への対応の基本となります。

先日のプログラミングの講座から、ASDと診断を受けているお子さんが通い始めました
ちょっとした声掛けの工夫や、教材の準備で戸惑うことなく講座を受講してもらえてます
個性を伸ばすプログラミングは、その子にとってぴったりのようです

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